代表取締役社長 國澤伸二さん
山吉國澤百馬商店は、かつお節から削り節パックなどの加工品まで一貫して製造。
その中で私はパック工場部門を統括しています。
目指しているのは、かつお節づくりの現場と連携しな がら、それぞれの良さを生かす商品の提供。
「おいしく食べてもらいたい」の思いから、30種類以上の自社商品を送り出してきました。
削り節パックを手がけるようになって50年ほど経ちますが、家族構成やライフスタイルの変化にともない、求められる味や形も多様化してきました。
当社においても、毎年のように人気商品が入れ替わっています。
職人がこだわってつくるかつお節をたくさんの人に味わってもらうため、もっと美味しく、食べやすい商品づくりも怠りません。
ぜひ、これからの商品のラインナップにご期待ください。
一人前の小分け包装。
今では珍しくありませんが、仕事で家族の晩ごはんの時間より遅く帰るお父さんのために山吉國澤百馬商店が開発したんですよ。
創業時から用いられている技や工夫など、古い手法を手放さずに継続してきたのが山吉國澤百馬商店の強み。
手間はよけいにかかりますが、山吉國澤百馬商店だからつくれるという誇りを持って、毎日カツオと向き合っています。
彼の仕事が本枯節の形を決める。鰹節を使う人の握りやすさを考えながら最後の包丁を入れます。
この仕事に携わってから、わが家では和食メニューが増えました。
おいしいかつお節があるおかげかもしれませんが、多くの人に上質なかつお節の存在を知ってもらうこと、口にしてもらうことは、日本の食文化を守る一助になるのではと思うように。
私たちの信念が貫ける環境を守り、どこにも真似できない製法を残していく努力も必要です。
大事にしているのは、味と品質。
原料をはじめ、各工程での目利きを磨き続け、よりたくさんの人に喜ばれるかつお節をつくりたいと考えています。
黄色いキャップをかぶり、常に真剣な表情だった仕事場を離れると明るく様々なことを教えてくれます。
指宿市で生まれ育ち、幼い頃からかつお節は身近な食べ物でした。昔は削り節のパックなんてありませんから、かつ箱で削りたてをご飯にかけるのが定番。よく食べていたのを思い出します。ちなみに今は、焼いたカツオの腹皮が好物です(笑)。
本枯節になれるかつおの選別は釣法から始まり、製造工程でも何度も選別されます。
勲して乾燥させた段階で本枯節の道へすすむか、他の商品になるかを見定めます。
かつお節づくりにはいくつも工程があって、分業していることがほとんど。
私がいま担当しているのは、荒節の選別です。
原料の目利きをして、生切りの段階でも選別を行い、さらに荒節でも。何重にもチェックを入れて、より良い商品に育てて行くのです。各工程がしっかり役割を果たさなければ、かつお節という形にはなりません。
目の前の仕事だけでなく、次へつなぐ責任とチームワークも大事。
良いかつお節をつくりたい!そんな思いを芯にした一 体感で、真摯に励んでいます。
幼い頃から本枯節を自分で削っていた山澤さん。「旨いもの」の話を聞かせます。